西洋占星術との違い
西洋占星術とインド占星術はネータルチャートの作成において違いがあり、基本的に西洋占星術ではトロピカル方式を採用し、インド占星術ではサイデリアル方式を採用している。
トロピカル方式では、春分点を牡羊座0度としてそこから星座を割り当てていく。春分点は地球の歳差運動によって約72年で1度移動するため、現在は実際の星空とはずれが生じている。
サイデリアル方式は、動きのない恒星の位置を基準とし、そこから牡羊座0度を算出しているため、実際の星空とのずれが小さい。
トロピカル方式とサイデリアル方式の座標の差をアヤナムシャと呼び、トロピカル方式の度数からアヤナムシャを引きサイデリアル方式の度数を算出する。
インド占星術の基礎知識
ダシャ
中長期的な運の動きを見る占断方法。
出生時のナクシャトラの位置を始点として計算をする。
ジャータカ
出生時の情報を元に、個人の運勢を見る占断方法。
会社などのグループの運勢を占う場合は、サンヒターと呼ばれジャータカと区別される。
プラシュナ
占断時の情報を元に、失せ物などの相談事を見る占断方法。
インド占星術の基礎知識
九曜について
九曜とはインド占星術で扱う9つの天体と、それらを神格化した神のことを指す。
ラーフとケートゥは実際の天体ではなく、月の交点(黄道と白道の交点)を示しており、月の昇交点がラーフで月の降交点がケートゥである。
ナクシャトラについて
月の通り道にあたる白道を13度20分ずつ27分割したものを指す。
月を重視するインド占星術では非常に重要な概念の1つ。
インド占星術で使用する9つの天体がそれぞれ3つのナクシャトラを支配している。
ホロスコープの種類
インド占星術のホロスコープにはいくつかの形式があるが、表示の仕方に違いがあるだけで、結果が変わるわけではない。